与謝野・平沼新党「小さく産んで大きく育てる」(読売新聞)

 自民党に離党届を提出した与謝野馨・元財務相と、平沼赳夫・元経済産業相が結成する新党は、両氏が共同代表を務めることが固まり、週内の結党を目指して作業を急いでいる。

 参院選に向け、候補の発掘や政策の一本化など課題は山積している。

 3日朝、自民党の谷垣総裁に呼び出された与謝野氏は、離党届を懐に会談に臨んだ。

 「自民党分裂とは取らないでください。園田(博之・元官房副長官)さんとは相談したが、(その他の)親しい方々に『一緒にどうこうしよう』と申し上げたわけではない」

 こう強調する与謝野氏に、谷垣氏は「残念だ」と述べたが、慰留はせずに離党届を受け取り、会談は20分で終わった。

 与謝野氏はこの日は“円満離党”を演出したが、実際には新党結成に向け、国会議員集めのほか、参院選候補者の擁立準備などを事前に進めていた。政党助成法に基づく政党要件を満たす「5人の国会議員」をすでに確保しているといい、与謝野氏は3日、「小さく産んで大きく育てる」と周囲に宣言した。新党結成後に、平沼グループ所属の城内実衆院議員らが合流する方向で検討している。党本部は、東京・永田町の平沼氏の事務所に置く方向だ。

 ◆参院選へ戦略急ぐ◆

 新党は参院選で、比例選に10人程度の候補の擁立を目指している。選挙区では、与謝野氏の地元である東京(改選定数5)のほか、埼玉、千葉、神奈川(いずれも改選定数3)で擁立を検討している。各選挙区とも民主党が複数の候補を擁立し、自民、みんなの党なども出馬する予定で、与謝野氏らは「混戦に持ち込めば当選の可能性が出てくる」と見ている。関係者によると、比例選か東京選挙区の候補として、昨年夏の衆院選に無所属で出馬して落選した、前高知県知事の橋本大二郎氏を擁立する方向で調整している。

 一方、1人区への擁立は見送る見通しだ。園田氏は3日、地元の熊本県山都町で開いた国政報告会で、「1人区は自民党と民主党の対決だ。新党でも新しい候補を立てることはない。自民党(候補の支援)をやり、民主党を倒さなければならない」と説明した。

 比例選や改選定数3以上の選挙区を重視する考えは、第3極を目指す公明党やみんなの党と戦略が重なる。自民党とも対決することになり、同党では「保守票を食い合うことで、結果的に民主党を利することになる」という懸念が出ている。

 与謝野、平沼、園田の3氏は2日、石原慎太郎都知事と都内で会談した。出席者によると、石原氏は新党を応援する意向を示し、党名決定にも関与しているという。ひらがなの党名とする案が出ている。

 ◆財政健全化、自主憲法制定を旗印に◆

 新党の政策作りも急ピッチで進めている。与謝野氏が主張してきた消費税率引き上げによる財政健全化、平沼氏の持論である自主憲法制定などを掲げる方向で調整している。両氏は政策的な立場はやや異なるが、「双方の主張を取り入れることで支持を広げたい」としている。

 ただ、郵政民営化については、与謝野氏が関連法案を取りまとめたのに対し、平沼氏は2005年に反対して自民党を離党した経緯があるため、「早急に詰めないといけない」(与謝野氏周辺)状況だ。自民党の山本一太参院議員は3日、TBSの番組で、「平沼氏は民営化反対の急先鋒(せんぽう)、与謝野氏は民営化をまとめた政調会長だ。何のための新党か疑問だ」と批判した。

 また、財政健全化や自主憲法の制定は自民党とも主張が重なっており、今後、党の独自性を示す政策が打ち出せるかどうかも焦点となりそうだ。(政治部 池辺英俊、遠藤剛)

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