路上に男性変死体、殺人で捜査 手縛られ頭部打撲跡 国分寺(産経新聞)

 15日午前5時50分ごろ、東京都国分寺市西元町の市立黒鐘公園前の路上で、「人が倒れている」と119番通報があった。男性が両手を粘着テープで縛られて倒れており、搬送先の病院で死亡が確認された。男性の頭には殴られた跡があることなどから、警視庁捜査1課は殺人、死体遺棄事件と断定。小金井署に捜査本部を設置した。

 捜査本部の調べによると、死亡したのは八王子市出身の住所不詳、職業不詳、中川公太さん(22)。

 中川さんは2〜3日前、両親と会った際に「仕事でトラブルがあった」と話していたという。両親にも住居を知らせていなかった。

 あおむけの状態で倒れ、両手を前で交差させるようにして粘着テープが巻かれていたほか、口にも粘着テープが張られていた。所持品などはなかった。

 頭頂部に鈍器で殴られたような打撲の跡が数カ所あり、頭のほか、鼻や耳から出血していた。

 検視の結果、死因は頭蓋(ずがい)内損傷とみられ、死後数時間が経過していた。捜査本部では、16日に司法解剖して詳しい死因を調べる。

 中川さんは背中に入れ墨があり、上下のスエットと、パーカーを着用していたが、上半身は衣服がはだけており、靴は片方しか履いていなかった。

 現場に争った形跡はなく、捜査本部は中川さんがほかの場所で暴行を受けた後、現場に運ばれたとみている。

 現場はJR中央線西国分寺駅から南に900メートルの住宅街。

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